忍野八海の次は、河口湖フィールドセンター(富士河口湖町)に行きました。

そのにひっそりとたたずむ神社…胎内神社です。
その胎内神社から溶岩樹型の「船津胎内樹型」に入ることができます!
溶岩樹型とは?
この場所は、はるか昔大木の森でした。

いまからおよそ千年前の平安時代、富士山の大噴火がおこりました。
流れ出した溶岩に大木がのみこまれ、高熱の溶岩の中で燃えてしまいました。

溶岩の中で燃えた大木の形が、トンネルのように残ったのが『溶岩樹型』です。
いざ、胎内樹型へ潜入!

胎内神社の建物の中に、洞窟の入口のような穴があります!

入口は狭く、中は真っ暗…

湿っているし、溶岩独特のツルリとした地面なので、滑りそう…

入ってすぐにあるのが、肋骨(あばら)と呼ばれるトンネルです。

壁にある溶岩の跡が「あばら骨」そのものでした!
このように人の胎内を通っているような洞窟なので「胎内樹型」と呼ばれるのですね。

私の画像は赤く見えないので、あさイチの画像です。固まった赤い溶岩がまるで人間の内蔵のよう。
そこからどんどん先に進んでいきます。(実際は、狭いのでしゃがんでノロノロとしか勧めません)
母の胎内へ

直径約1mほど、人がひとりやっと通れるくらい狭い道を20mすすんだら、やっと立てる場所に到着!
そこが、行き止まりにある聖地「母の胎内」です。

壁には『乳房』と呼ばれる飛び出た岩があります。
昔の人は、この岩からしたたる水を持ち帰って「安産のお守り」としていたそうです。

母の胎内には、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が祀られています。
このスペースは木花開耶姫命が出産したとも言われているそうですが、途中のめちゃくちゃ狭い通路は、臨月のお腹ではとても通れない…と思いました。
(出産前からずーっとここにいたのかしら?)

母の胎内は、大人が5人くらい立てるくらいの広さです。
お腹が満腹の状態だったので、ここまで来るのがかなりキツかった…
身体が大きい人は…入れなさそうですよ。

胎内樹型から地上に出ると「生まれ変われる」とされているそうです!
運気がよくなりそうな言い伝えですね~

昔の胎内巡りの様子を描いた絵↑
父の胎内
あさイチでは父の胎内は紹介されていませんでしたが、父の胎内もあります。

船津胎内樹全体の地図はこのようになっています。

真ん中あたりの父の胎内。

その横穴の奥に、石仏が祀られています。この穴は狭く人が入ることはできません。覗いてやっと向こうが見える感じ。

これは江戸時代後期に書かれた絵です。
富士山信仰は昔から盛んで、人々がお金を出しあって代表者に登ってもらう「富士講(ふじこう)」が大流行していました。
胎内樹型は、これから富士山に登る方が、見を清めるため汚れを祓おうとした場所だそう。
富士山は昔から神聖な場所だったんですね。
胎内樹型の感想
胎内樹型に入るということは、世界遺産である富士山の内部に入るということです。
富士山に登った方は多いでしょうけど、富士山の中に入った方は少ないのではないでしょうか。
とても神秘的な体験ができました!
本当に「生まれ変わった」ような気持ちにもなります。
洞窟探検は、子供さんは好きそうですよね。夏休みの自由研究のテーマにもよさそうです。
大人でも「わ~、きゃ~」いいながら楽しめる場所でおすすめです^^
入口の看板を紹介




詳細情報
河口湖フィールドセンター内 船津胎内樹型
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6603 TEL:0555-72-4331
拝観料:小・中学生…100円 高校生以上…200円
公開時間:月曜日(6~8月除く)・年末除く毎日 9:00AM~17:00PM
駐車場:大型6台、普通車10台(施設利用の場合「無料」)