
赤ちゃんがほしい。できれば自然妊娠で出産したい。
日本で不妊に悩むカップルはとても多いです。年齢が若く20代で、子宮や卵巣に問題がなく、卵子も元気なのに、妊娠できない女性もいます。
パートナーの男性の検査をしても、どこも異常がなく妊娠の可能性が充分にある健康なお二人です。反対に、35歳をすぎて自然妊娠で赤ちゃんを授かる女性もいます。
原因不明妊娠は、あきらめてしまえばそこで終わりです。しかし、妊娠しにくい女性というのはたしかにいます。
それは、妊娠しやすい女性の特徴の反対を考えてみてもわかるでしょう。
このページのテーマは「原因不明妊娠の原因!?まちがった思い込みをしていませんか?」です。妊娠しやすい、しにくいにありがちな思い込みにスポットをあて、不妊を改善するきっかけを発見してみましょう。
太った人は妊娠しやすい?

ふくよかな人は健康そうなイメージがありますよね。「肝っ玉母さん」です。ふっくらしている子沢山ママの特集をテレビで見ることも多いですよね。
しかし、太っていることは妊娠しやすさとは関係がありません。むしろ肥満は不妊の原因になります。というのは肥満が卵子の質を低下させ、卵子を育たなくなるのです。
これは、エストロゲンという女性ホルモンが関係しています。エストロゲンは卵巣ホルモンともよばれ、卵巣の働きに重要な役割を持つホルモンです。
エストロゲンは卵巣と脂肪細胞から分泌されています。太って脂肪細胞が増えると、エストロゲンの全体量が増えます。
体内のエストロゲンの全体量を脳ははかっていて、エストロゲンの量を調節しようとします。つまり、脂肪細胞からエストロゲンが出ているので、卵巣から出るエストロゲンが減らされるのです。
これにより、卵巣の機能が低下して、卵子が育たない、排卵がおきないといったことにつながります。
卵巣機能に影響をあたえる肥満度
卵巣機能に影響をあたえる肥満度とはどれくらいでしょうか?これは、BMI値で25以上が基準となっています。
BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
まとめ
このページでは「妊娠にまつわる誤解」の導入を書いてみました。まず第一弾として「太った女性は妊娠しやすい誤解」です。
テレビでよく見る「肝っ玉母さん&子沢山ママ特集」では、太った女性が多いので、太っている=妊娠しやすいという誤解が生まれるのもしかたがありません。しかし、子供を3人、4人と産んでいるぽっちゃり女性も、一人目の出産までは痩せている方が多いのです。
ちなみに、二人目が妊娠できない「二人目不妊」という悩みがあります。こちらも一人目を出産して、太ったことが原因のひとつではないかと考えられています。
ダイエットは健康や美容目的にするイメージですが、実は不妊改善にも有効なのです。